平田村芝桜ツーリング
ココ
2009.5.9
バリバリのレーサーに聞かれたら怒られるだろうが、最近土曜日ともなれば朝寝をして1週間の疲れをとるのが何よりの楽しみで、ロードにしろランドナーにしろ自転車に乗って家を出るのは昼を過ぎてしまうことが多い。
今日もまさにそんな感じで、起きて自転車に跨った時には既に正午のサイレンが鳴り出したところであった。
それにしても今日は良い天気だ。
こんな日は目的地を定めるのも一苦労である。
しかし、今日は芝桜を見に行くことは決めていた。
一路、平田村を目指す。
まずはr20を遠野方面へ走る。
田んぼではちょうどGWに田植えが終わったようである。
空は青く初夏の風が爽やかに頬をなでる。
20キロ弱でr14(御斉所街道)とぶつかる。石川方面へ左折する。
r20(小名浜小野線)との分岐。前方のトンネル手前を右折する。
杉林の深い緑に新緑が映える。
r20では入遠野川の渓流沿いに遡る。
ほとんどアップダウンのないなだらかな道で、初めて走ったけれどもぜひロードの練習コースにもしたいくらい気持のよい道だった。
途中入遠野川を離れて開ける。
遠くに何か光るものが・・
5月の光を浴びて菜の花畑が輝いていた。
しばらく走ると上りが始まった。約3キロ、およそ250mUPほど登って名無し峠。
その少し先に遠野トンネルが口を開けいてた。トンネル内は上りで中々抜けられずじれったい。
トンネルを抜けると一気に下り1から2車線の田舎道が延々と続く。
途中放し飼いの番犬(しかも2匹)に追いかけられたりしながらR49に合流。
飼い主の皆さん、放し飼いは危険なのでやめましょう〜
R49からすぐ着くと思っていたが全く見当違いで延々と10キロ近く走って阿武隈高原道路をくぐり、建設途中の道の駅ひらたを通り過ぎてようやくジュビアランド麓に到着。そのあと軽く50メートルくらい上ってようやく公園駐車場に着いた。そう、芝桜は麓ではなく、山の”中腹”にあるのです。
芝桜は概ね満開。ピンク、白、紫と花のじゅうたんが広がっていた。
小野町方面の山々を望む。
芝桜祭りはまさに佳境で、多くの人出で賑わっていた。
屋台でお好み焼きを買い芝桜を見ながら食べる。
さて、時計を見るとすでに4時である。家を出る前に地図で調べた時には片道50`往復100`程度の道のりのはずだったが、「以外に遠く」すでに60キロ近く走ってしまっており、結構急がなければなぁと地図を見ながら思案。来た道を通ると基本的に下りなのだが、地味にアップダウンが多く時間がかかりそう。それならR49から分かれてからr20に入らずにR349を古殿方面へ急降下してr14御斉所街道へ抜け、鮫川沿いをピューっと快走し帰ってしまえ。ということで往路とは違う道で帰ることにした。R349は逆方向からロードで走ったことがあり、勝手も分かっているというわけだ。
R49はまたまた長かった。。何とかR349に入ってとりあえず平田村といわき市境の峠を目指す。ここは平田村側からはほとんど片峠ですぐに到着。ここまで来ればもうあとはほとんど下りである。安心すると悪い癖で写真を撮り出してしまった。
標高差にして300メートル、10キロほど下って古殿町に到着。r14に入り、鮫川の渓流沿いに走る。
この道はまさに鮫川に削られた山間部の谷間を縫うようにして走る道で、その昔はかなりの難所であったそうである。
遠野に到着した。すでに6時半を回り空は赤く染まっていた。
薄暮の田圃路を走り7時ころ家に着いた。
暗い部屋に入って目を閉じると、日の光、緑色の山、風の音、川の水音、水のきらめき、草の匂い、そういったものが静かに蘇ってきた。
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平田村とは福島県はいわき市の隣に位置する周囲を阿武隈の山々に囲まれた村である。この平田村にある蓬田岳(952.m)の麓にジュビアランドという公園があり、公園内の斜面一帯に植えられた芝桜がゴールデンウィーク前後に見ごろを迎え、毎年この時期に芝桜祭りが行われるのである。
ただ行ったのでは面白くないっ!ということで、GW明けの天気の良い土曜の昼下がり、いわきから自転車で見物に出かけた。
自転車:ランドナー、走行距離124km
カメラ:キヤノンG10