前日つまり5月25日にテスト生産の夜勤対応の振替ということで、今日は奇跡的に平日に休みだった。といっても今日の午前6時までは前日から合わせて20時間くらい働いていたわけだから、家に帰ってきてバタンQ、起きた時には14時を回っていた。
さて今日は何をすんべと考えてると、天気もいいしどこかに行かなきゃもったいない、そうだ、毎年高柴山は5月の下旬に山開きだっけ。とネットで検索すると案の定前々日の24日に山開き、しかもツツジが満開とある。
今日は平日。休日は混むだろうし、しかも今週末まで待っていたらツツジが終わってしまうかもしれない。しかも今からの時間帯ならそう混むまい。そう考えるや否やas soon as、カメラを担いで車に飛び乗っていた。
磐越の小野インターで高速を降りR349、次いでr65で浮金登山口を目指す。高速は平日昼間割引なるもので若干お得になっていた。
登山口駐車場は意外と広くかなりの台数の車が止まっていた。
支度をして、歩き出す。登山口からはそうきつくはないが、初夏の陽気で汗が噴き出してくる。しかし、立ち止まると緑色の風が吹き抜けてゆき、とても爽やかであった。
浮金登山口は県道からかなり上った所にあり、実際に山頂まではわずか1キロ強の道のりである。道脇の木々には樹種名のプレートがつけられていてそれらを読みながら歩いているといつの間にか空が開けてきた。
山頂前の広場に到着。日影山や一盃山が望める。
山頂を目指してさらに歩いていくといつの間にかツツジの群落に飲み込まれていた。
真紅の大群落に圧倒されながら山頂に到着。
山頂には見晴らし台が!
さっそく上って見る。
そこから見た景色は・・・
360度、真っ赤な絨毯が広がっていた。
大越町、滝根町方面を望む。阿武隈の山々が幾重にも重なっていた。
山頂の神社
良く見ると花の色の濃さが違うものがあったが、開花時期の違いによるものなのかな・・・?

風の音、花に集まる虫の羽音。
ツツジの間には細い道がいくつも通っていて、背丈より高いツツジのトンネルをくぐって歩いていると、さながら迷路に迷い込んだような感覚が味わえる。
黒石山(864m)を望む。
小1時間山頂を満喫して、下山を開始する。
途中、湧水があったので立ち寄った。
森の中にも山ツツジが咲いていた。山頂のツツジよりも色が薄いものが多かった。
またまた寄り道。
これは太鼓石。
説明によると「八幡太郎義家が奥州安部貞任を攻めた際に人馬ともに疲れたので、この大石を打ち鳴らしたところ、忽ち大きな太鼓の音とかわり士気大いに上がり敵を追い進軍したといわれている」そうである。
太鼓石は木漏れ日の中で静かに眠っているように見えた。
下りは速く、ほとんど駆け降りるように駐車場に着いてしまった。

今回、ツツジの満開の時期、しかも好天時に訪れることができ大変幸運だった。
山登りとしては大変短いけれども、阿武隈の山のおおらかな感じを味わうことができた。
今度は秋、紅葉の時期に訪れてみたい。

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高柴山ツツジ 
2009.5.26
高柴山とは福島県田村郡大越町、船引町、そして小野町にまたがる標高884mの山で、何といっても山頂の2万株といわれる山ツツジが有名である。これは明治末期から昭和の始めにかけて、この山頂で放牧されていた農耕馬が新芽を食べたことで、次第にツツジの大群落が形成されたそうである。
近くに住んでいながらなかなか満開の時期に訪れることが出来ずにいたが、今回ようやく訪れることができた。
D300、シグマ18-200