富士山登山
2009.8.29
カメラ:キヤノンG10
★今年も富士山ご来光登山に出発!
昨年に引き続き今年も富士山に登ることになった。
メンバーは職場の人たちで合計7人。
行程は、土曜の夜に登りはじめ日の出前に山頂に到着してご来光を拝み、昼前に下山して家に帰るというもの。
前日まで連日飲み会があり、体力的にかなり心配。土曜日は昼過ぎに出発だったのだが、疲れていたせいかかなりギリギリまで寝てしまい超速で準備をした。
常磐道、首都高、中央ときて河口湖インターに到着。
夜7時前に名物ほうとうを食べる。ほうとうとは、うどんを平たくつぶしたような麺が南瓜など具沢山の汁の中に入っている。ボリューム満点でエネルギー補給は完了。
コンビニで軽食を調達して富士スバルラインで5合目を目指す。
この日は前線、台風接近と天気的に不安材料が多かったがスバルラインをグングンと上っていくにつれて月が見え始め星空が顔をのぞかした。雲の上に出たようだ。何とか雨の中は歩かなくてよさそうでまず安心。
5合目の駐車場はいっぱいで、1キロくらい手前の駐車場に止めて準備をする。
ここで身体を慣らすのが大切で、焦って出てしまうと高山病になりやすくなるようだ。
気温は15℃くらい。肌寒いくらいだが歩くと丁度よい。
話しながら歩くとあっという間に登山道入り口に着いてしまった。
今回登るのは昨年同様、吉田口登山道でいくつかある富士登山道の中でも定番のコース。
10時半ころ出発する。
頭上には降るような星空。
あまりにもきれいな星空は吸い込まれるような、真黒な空に頭から落ちていく感覚を覚えて見ていると怖くなることがある。
人数も多いのでゆっくりと登る。
6合目までは林道のような広くなだらかな道を歩いてゆく。
そこから7合目までは落石防止板の脇をジグザグと登る。
ここからが難所で、岩場をしがみつく様に登って本7合。8合目までも似たような感じ。
それにしてもたくさんの人が頂上を目指している。去年よりも多いような。。
岩場の狭い部分では人が渋滞している。
このペースでは夜明けまでに山頂に着くのは無理だなと思いつつ、焦っても仕方がないので、夜景や星を見ながらのんびり登る。
周りの人達は結構流れ星を見ているが、ぼくは結局見られなかった。残念!

今年は去年よりも涼しいせいか、あまり汗をかかなかった。
本8合を過ぎたあたりで次第に星たちが姿を消し東の空が赤らんできた。
5合目の登山道入り口前。
大型バスがひっきりなしに人を降ろしては去ってゆく。
外国人が円陣を組んでおおはしゃぎ。
テンション上がりますな〜
本8合目過ぎたあたり。
空が大分明るくなってきた。
たくさんの人が頂上を目指して登ってゆく。
ヘッドライトの光が数珠のように連なる。
駿河湾方面の夜景。
暗闇から次第に色々な物の形が現れ始める。
夜明けはもう直ぐだ
★山頂手前でご来光を拝む
星はすっかり姿を消し、唯一明星だけが輝いている。
明るくなるにつれ、あたりから様々な輪郭が蘇ってくる。
全てのものが生まれ変わっているような、とても新鮮な感覚だった。
眼下には一面に雲海が広がり、その切れ間からまだ眠っている町が見える。
それ以上登るのを止め、太陽が現れるのを待った。
5時過ぎだろうか、雲の陰から太陽が顔を出した。
その瞬間、冷たい空気を切り裂いて太陽の熱が身体を通り抜けていくのを感じた。
とても感動した。

その後、太陽が昇っていくにつれて刻一刻と景色は変化してゆく。
色彩が戻ってくる。

太陽が姿を現した。
雲海も刻一刻と表情を変えてゆく。
再び歩きはじめる。下からもたくさんの人が頂上を目指す。
山頂はすぐそこ。
★山頂に到着。少し休んで下山開始
山頂直下の登山道は大渋滞。
やっとのことで鳥居をくぐって山頂に到着した。
山頂はお祭りのように賑やかだ。
時刻は7時前くらい。途中で渋滞していたので時間がかかってしまった。
時間もないので今回は剣が峰まで行くのはやめにする。
朝食のおにぎりを食べて下山開始!
山頂は大賑わい。
火口を挟んで剣が峰を遠望する。
★下りはつらいよの巻き
下りは上りの登山道とは別ルートになっていて、砂利の所謂「砂走り」になっている。
一見楽そうに見えるが、これがまたつらい。滑るので足腰に負担がかかる上、長い。
下を見ると果てしなくジグザグ道が続いてゆく。
滑り台の上に砂を播いたような不安定な坂道をひたすら下る。
そして、砂塵。乾燥しているので自分や他の人が巻き上げた埃が容赦なく吹き付けてくる。
マスクを持っていけばよかった!!
少しも歩かないうちに埃で全身の色が変わってしまった。
最後は走った方が楽なので、転倒覚悟で走って下った。
下りと格闘すること3時間。ようやく6合目に着いた。
いつの間にか雲の下まで来ていた。
はるか下まで下り道は続く。
写真で見ると大したこと無さそうだが、かなりの急こう配。
ふと見上げると真っ青な空がどこまでも続いていた。
もう山頂は見えない。
★無事下山。帰路につく。
11時前に無事に登山口に着いた。
全身真白。
5合目は雲の中でパラパラと雨も降っている。
さっきまでの天気とは大違いだ。下界に帰ってきたことを実感する。
着替えた後、スバルラインを下って、温泉につかり埃を落として帰路に着いた。
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