裏磐梯紅葉ツーリング
2009.10.25
★どの季節が一番好きか、と聞かれたら秋と答えるだろう。
新緑の春も、全てが輝いている暑い夏も、銀世界の冬も好きなのだが、やはり一番好きなのは秋だ。
バタバタと夏を楽しんで、ふっと気がつくといつのまにか肌にまとわりつくような湿気はどこかへ去り、突然谷の奥からやってきたようなヒヤリとした風が肌をなでる。空を見上げると雲は遠く高く、抜けるような快晴の空の色もどこか陰りを含んでいる。それでいて陽だまりだけは妙に居心地がよくて色々なものがキラキラとしている。ふわっと無重力に投げ出されて、また地面に落っこちてしまうと知っていながら束の間の短い浮遊状態を楽しんでいる、そんな季節ではないかと思う。

今回は、福島県、裏磐梯の五色沼をスタートし、秋元湖湖岸林道を通って、中津川渓谷、その先の林道を経て磐梯吾妻レークラインを走った。
秋元湖は湖面にいくつもの小さな島が浮かび、そのシルエットが石庭のようで不思議な感じだ。
紅葉は真っ盛り。
黄色が多く、その中に赤や橙の葉がちりばめられていて、何とも言えず綺麗である。
最初は曇っていたが、日が差すと対岸の木々も輝き、上も横も黄色し光に満たされる。
湖岸を進んでいくと、木のトンネルの長い直線の先にちょっとした広場があり、車はそこまでである。ここからは、落石のため通行止めで、紅葉狩りの人々はその先の中津川渓谷を目指してみんな歩いて林道を歩いてゆく。
それにしても、青空をバックにした紅葉が美しい。
自転車に乗ったり押したりして渓谷の奥に進んでいくと、レークラインの中津川橋が真上に現れる。
橋の上からは人々が写真を撮っている。
素掘りのトンネルを抜けると橋があり、渡る。
橋は大きな石でバリケードがされていて、車が通れないようになっている。
自転車なのでひょいっと持ち上げて通る。
さらに進んでいくと、中津川渓谷奥への登山道との分岐があり、道は山の上へ昇ってゆく。
さすがにここまで来ると観光客もいない。
しばらく登ってゆくと、小さな広場に出た。
ここは日当たりがよく、赤や黄色の木漏れ日が何とも優しくてしばらくボーッとして休んだ。
そこから少し登ってゆくと、、道は下り始め、遠くの山の針葉樹が黄色に色づいているのを見ながら一気に下ってゆく。
下りきるとレークラインに出る。
秋元湖を遠望する。
右に曲がり、レークラインを登る。
秋元湖を眺望できる場所でコーヒーを沸かして飲んだ。
再び秋元湖へ。
14時くらい。
ぶらぶらと奥のほうへ走ってゆく。
朝通った時に見た、鮮やかな赤い紅葉。
何とも言えないほど綺麗な赤だった。
16時ころ五色沼の駐車場に着いた。
17時ころ近くの温泉に入って汗を流し、帰路に就いた。
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