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GW初日の5月2日、朝5時に起床し自転車をばらす。
わがマーチ君にヒョイッと積み込んで高速に乗った。
テントや自炊道具を積んでの自転車ツーリングは実に2年ぶり。前日は準備に少々手間取ったものの、遠足前の小学生のような気分で床に就いた。 |
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今回は新緑紀行ということで、奥会津、只見川の奥地を目指すことにした。新緑なら地元でも見られるのだが、せっかくのGW。山を越え谷を越えて遠くに行きたかったのだ。
祝祭日1000円の効果か、常磐道、磐越道で渋滞に巻き込まれるという前代未聞の事態に遭遇するも9時前に会津に到着。
心配だった車のデポ地もほぼ理想に近い場所を見つけることができた。 |
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自転車を組立て荷物をキャリアに括りつけて、せせらぎ公園キャンプ場を出発。
一路只見川の上流、田子倉ダムの「青少年旅行村いこいの森キャンプ場」を目指す。
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それにしても良い天気で自然とテンションも上がる。
山々には山桜が咲き、新緑が水彩絵の具を垂らしたように淡く広がっている。
今はちょうど田植えの時期のようで、トラクターが田を耕している。 |
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会津高田町(現:会津美里町)近辺は趣のある家並みが続く。
5月の光に照らされて、家々も輝いて見える。 |
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北海道を彷彿とさせる広々と開放的な風景が広がる。
とても懐かしい気分になった。
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会津高田駅。屋根の形はこの付近の家並みをモチーフにしたのだろうか。 |
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遠く雪をかぶっているのは飯豊山(2105m)か。
キラキラとのどかな風景の中を写真を撮りながらのんびり進む。
R49にぶつかる手前のセブンで12時になった。菓子パンを食べていると、自転車乗りが話しかけてきた。その方は東京から電車で輪行してきたとのことで、やはり只見の方まで行くとのこと。
「エンペラー(←知っていることに驚き!)どうですか?」と尋ねられたので、「いいっすよ(^ - ^)bbグー」っと爽やかに答えておいた。 |
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そうこうしていると12時を大分過ぎてしまっていた。
まあ、あと50`もないしと高を括っていたがそろそろ頑張って走ることに。。 |
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会津坂下の小さな峠を越えていよいよ只見川沿いの山間部に入っていく。 |
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R49と分かれてR252へ。
この国道沿いにはJR只見線がずっとお供いたします。 |
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途中で会津柳津市街への道(おそらく旧道)へ入る。
柳津とは福満虚空蔵尊の門前町で温泉も湧出している。 |
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福満虚空蔵尊 圓蔵寺 を参拝。観光案内によると「虚空蔵尊は、およそ1200年前、徳一大師によって開創されました。
虚空蔵様に「年3回お詣りするとお金に不自由しない」と言われます」とある。
ではあと2回訪れねば。 |
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それはさておき、多くの参拝客で賑わう境内も新緑が燃えるようで美しい。 |
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本堂の舞台からの眺めは好天も相まって絶景で、しばらく見とれてしまう。 |
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ふと我に返ると1時半。そうだ、只見に行くんだっけ。
幸せな午後のひと時であった。 |
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柳津の町を抜け、いよいよ只見川と並走しながら走る。 |
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奥会津の山々の雪解けを集めた只見川の水量は豊かでおおらかな感じ。 |
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次第に山が荒々しくなり道はその谷間を縫うように進んでいく。
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それにしてもダムが多いんです、只見川。
坂下から田子倉ダムまでの約60キロの間に小さいものも含めると6つもあった。
それだけ急峻であるということでダムを作るのにはもってこいなのだろう。 |
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裏を返すとダムの近くでは必ずダムの堰堤高に近い標高差を登らされるということで、一難去ってまた一難といった感じの行程となる。 |
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そろそろ15時。以外に時間がかかってしまう。 |
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なんと桜が満開である。
今年は、東京、福島、そしてここ只見と3回サクラを見ることができた。 |
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そして、この道路のもう一つの特徴が、スノーシェッドの多さ。
冬季はどのくらいの積雪があるのだろうか。 |
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車に越される時はちょっとした恐怖だが、回廊のようできれい。 |
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沼沢湖までが遠かった。そしてその後も遠かった。
こちらから見ると平地に見えるのだが、実は微妙に上り。
上流に向かっているのだから当然ではあれど、感覚的にスピードが出せそうで出せないので一番疲れるタイプの道である。
しかも逆風ときている。 |
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最後の「滝ダム」を越えてようやくゴールが見えてきた。
すでに5時過ぎ。 |
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遠くに円錐型のきれいな形の山が見える。
「会津のマッターホルン」蒲生岳である。
この先は至って平坦で、蒲生岳のシルエットと銀色に輝く川面を見ながらのんびりと田子倉ダムを目指す。 |
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間もなく只見の町に到着。
食料は積んでいるのでそのまま青少年旅行村いこいの森キャンプ場に直行する。
最後の最後に激坂を登らされ到着。
18時ジャスト。
受付をして見晴らしの良い場所に幕営。
700円也。
いそいで米を炊き始める。夕暮れの中子供たちの遊ぶ声、隣のテントから聞こえてくる団欒の声を聞きながらボーっとする。 |
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ふと我に返ると飯が炊ける時間である。急いで蒸らしにして、温泉に入りに只見の町へ下った。 |
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