GW奥会津ツーリング
2009.5.2-3
5.3(2/2)
朝5時ころに目が覚める。
昨夜は寒くて何回か起きたが眠れないほどではなかった。
マップルに「只見川の朝霧がきれい」と書いてあったので、もしやとキャンプ場からピューっと下って見に行った。
霧はなかったが、ヒヤっとする朝の空気が頬をなでて気持ち良い。
6時前のキャンプ場はまだ静か。昨夜の残り飯と缶詰。あとはインスタント味噌汁を沸かして食べた。
撤収&荷物を積載して出発。
8時ころ。ずいぶんのんびりしてしまった・・
曇天だが寒くなく絶好の気候である。
実は今回はもう1泊くらいする予定だったのだが、急用が入ってしまい帰ることになった。
とりあえず、全て昨日と同じ道を通るのは面白くないので沼沢湖の手前でR400へ曲がってR401の博士峠(1070m)を越えて会津若松へ戻ることにした。
只見町を通過。
途中、叶津番所(福島県指定文化財)を通過。お咎めは受けませんでした。
ここは八十里越えという街道で会津藩と越後班藩との藩境にあったため、この屋敷が番所を兼ねたという。
ちなみに八十里越えはお馴染みR289の未開通区間(いわゆる点線国道)である。
とりあえず、R400の分岐がある川口町を目指した。
曇り空とはいえ、新緑が美しくのんびり走る。
それにしても覆道の連続。
覆道の柱と柱の間から見える景色がアニメーションのように飛び去ってゆく。
ダムの連続する只見川はどこも湖のよう。
峻嶮な山奥とは思えないくらい悠然と水を運んでいる。
途中、寄り道して旧道と思われる道へ進む。
ダード。
対岸には現道の覆道が見える。
11時過ぎに金山町川口の市街に着いた。
ここで疑問が発生!
これから行く博士峠は本当に通れるのか??
標高が1000mを超える峠であるので、開通しているのか??ということだ。
峠の麓まで行って分ったのでは遅すぎる。
ゲンナリングでは済まされない。
ちょうど観光案内センターがあったので聞いてみた。
観光案内センターの方々は皆さん大変親切で、電話で確認をとってくださり、その結果通行が可能であることが分かった。本当にありがとうございましたm( _ _ )m

これで一安心。あとは頑張って走るだけである。
R400へ曲がると、途中何箇所か温泉を通過した。
写真は八町温泉。
途中、「玉梨豆腐茶屋」が出現。
マップルによると「京都の料亭からも注文がくる、手作り豆腐の店」とのこと。
正直冷たいものは欲しくなかったのだが、記念に「幻の青はと豆とうふ」モナカアイスを食べた。
青葉が入っていたのかどうか今となっては定かではないが、火照った体がクールダウンされたことは確かである。
なかなかおいしかった。
只見川とはまた雰囲気が違う川沿いを走る。
野尻川というそうだ。
昭和温泉を越えてそろそろかなと走っているとなかなかR401への分岐が現れない。
しばらく走ると舟鼻峠の通行案内板が現れた。
なんと行き過ぎてしまった。。。
国道の分岐を見落とすとは自分で驚いてしまった。
仕方なく重力を実感しながら泣く泣く下った。
分岐は意外と分かりやすかった。たぶん他の事を考えていたのだろう。
気を取り直して登坂開始。
それにしても一つ目の喰丸峠までとんでもない斜度で駆け上がっていく。
服が北斗の拳のように吹き飛ぶんじゃないかと思うほど汗(というより水蒸気?)が噴き出してくる。
途中の写真が無いのは、一度足を止めると走り出すのがひどく難儀だからである。
モリモリと登ってようやく峠のトンネルに着いた。
さっきまでいた野尻川ははるか下の谷間に消えていった。
それにしても喰丸なんてすごい名前だなぁ
峠から少し下って束の間の平和を味わう。
しばらくすると博士峠まで残り300mUP程度の上りが始まった。
桜がここでも満開。
水芭蕉の群落。
しばらく行くと1車線の峠道になる。
集中して登っていくと峠少し手前で「ブナ清水」が現れた。
湧水の周囲には雪ががっつりと残っていたが降りて行って一思いにジャバジャバと顔を洗った。
塩水のようにしょっぱい水が流れ落ちてゆく。気にせず水を被っていると何かうすい皮が剥がれおちて生まれ変わったような爽快な気分になった。
ボトルに水を入れ無心に飲んだ。
ブナ清水を後にしてほどなく峠に着いた。峠の両脇には大量の雪が残っていて車で来た家族連れが遊んでいた。
その脇の乾いた地面で先ほどの清水を沸かしてコーヒーを飲んだ。
至福のひと時であった。
16時になろうとしていた。
ウインドブレーカーをはおり、会津若松へ向かって飛ぶように下って行った。
下りに下る。
森の中へ飛び込んでゆくような感覚。
標高差700m超のダウンヒルを堪能し一気に麓に着いた。
この辺りも北海道のような畑風景が広がる。
17時ころ駐車場に着いた。
ゆっくりと自転車をばらしまた車に積み込んだ。
近くには温泉があり、ほどよく浸かって帰路に着いた。

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